2016年5月19日木曜日

ラニエリの手紙が泣ける


.レスターのラニエリ監督の手紙が翻訳されて公開されている。経緯と手紙は下のリンクで全部読める。

ラニエリ監督がレスターでの全てを手紙に!そこに書かれていたのは

もしかしたらこのサイトがなくなるかもしれないので、手紙だけ全部引用しておく。

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「私は今夏レスター・シティにやってきた時、会長と会話したことを良く覚えている。彼は座って、こう言ったんだ。

『クラウディオ、これはクラブにとってとても重要な年なんだ。非常に重要なんだ。我々にとって。プレミアリーグに残ることは。残留しなければならない』と。

私は答えた。『OK。分かった。我々は練習場で激しい努力をするだろうし、何かを成し遂げられるよう頑張るよ』と」

「40ポイントだ。これは目標だった。それはプレミアリーグに留まるために必要とされるものだった。そして、ファンにもう一年プレミアリーグでの戦いをプレゼントするために。

当時を思えば、レスター・シティが69ポイントを取って首位に付けているなんて、夢見てすらいなかったね。昨年のこの時期、クラブは最下位にいたんだから。信じられないよ」

「私はもう64歳なので、あまり出歩くことはない。家内は40年間私に連れ添ってくれたので、オフは彼女と共にいるんだ。湖のそばにある家へ行き、冒険したくなれば映画を見る。

最近は世界中からの色々な声が聞こえてくる。それは無視できないものだ。アメリカにすらも新しいサポーターが増えていると聞いている。

私はこう言うよ。クラブへようこそ、と。

我々は、あなたがいることで満足できている。我々のサッカーの方針を気に入ってくれれば、あるいは選手たちを愛してくれれば嬉しいよ。そして、彼らの旅は信じられないものだ。

おそらく、誰もが最近彼らの名前を聞いたはずだよ。他のビッグクラブにとっては、あまりに小さすぎたか、あるいはもう遅いと思われていた選手たちだ。

エンゴロ・カンテ、ジェイミー・ヴァーディ、ウェズ・モーガン、ダニー・ドリンクウォーター、リヤド・マフレズ。

ここにやってきた時、トレーニングの初日で彼らの質を見たんだ。彼らがどれだけ良い選手であり得るか、私はよく分かっていたんだ。そして、私はプレミアリーグで残留できるチャンスがあると気付いていた」

「エンゴロ・カンテという選手は、とにかく激しく走るんだ。私は『彼はバッテリーをパンツに隠してるんじゃないか?』と思ったよ。練習でも全く走るのを止めない。

私はこう言わなければならなかった。『エンゴロ、ちょっとペースを落とせ。全てのボールを追うことはないんだよ、分かったかい?』と。

彼はこう返したんだ。『分かったよボス。分かった』と。

10分後には、彼はまた走り続けていたね。そして彼に言ったんだ。

『いつか、君がクロスをあげて、それを君がヘディングするところを見るんだろうな!』と。

「カンテは本当に信じられない男だ。ただ、彼は唯一のキープレーヤーではない。素晴らしいシーズンに関して名前をあげるには、あまりにもキープレーヤーが多すぎるよ。

例えば、ジェイミー・ヴァーディだ。彼はサッカー選手じゃないね。素晴らしい馬だ。

彼はピッチでの自由を与えられる必要がある。彼にはこう言っているんだ。

『何を望もうが、君がどこに動くかは自由だ。しかし、君はボールを失ったときにはチームを助けなければならないよ。それが私の願いだ。もし相手にプレスをかけ始めれば、チームメイトは皆君についていくだろう』と」

「我々がシーズンの最初の試合をする前に、私は選手たちに話した。

『私は、君たちには仲間のためにプレーして欲しいんだ。小さなチームだ。魂の全てを賭けて、ハートの全てを賭けて戦わなければならない。

対戦相手の名前は気にしない。私が求めるのは戦うことだけだ。相手の方が強ければ、それはOK、ありがたい話だ。彼らは我々より強いところを見せなければならないんだからね』と」

「我々は非常に良いスタートを切ることが出来た。ただ、繰り返すが、我々の目標は降格からチームを救うことだった。

最初の9試合、我々は勝った。しかし、多くのゴールを許していたことも事実だ。勝利のためには2~3ゴールを決めなければならなかった。これはちょっと心配だったね。

あらゆる試合の前に私は言った。

『さあ野郎ども、さあ。クリーンシートを達成しようぜ』と。達成できなかったけどね。

毎回色々な動機付けを試した。最後に、クリスタル・パレス戦の前に言ったんだ。

『さあ野郎ども、さあ。君たちがクリーンシートを達成したら、ピザを奢ってやるぞ!』

もちろん、選手たちはクリスタル・パレス戦でクリーンシートを達成したさ。1-0でね!」

「そして、私は取り引きをするために、選手をレスター・シティ・スクエアのピーター・ピザ専門店へと連れて行ったんだ。

しかし、あそこに着いたとき、彼らにとっては意外なことがあっただろうね。私は言ったんだ。

『さあ、君たちは働かなければならないよ! ピザを作るためにね! 自分たちが食べるものを作ろう』

そして、我々は生地、チーズ、ソースを持ってキッチンに入ったんだ。そして自分たちの生地を作った。それも非常に良かったね。

スライスを楽しんだ。それ以外に何がある? 私はイタリアの男だからね。ピザとパスタが大好きさ。

今、我々は多くのクリーンシートを達成している。ピザを作った後、12回のクリーンシートだ。これは偶然の一致ではなかろう!

我々はまだ6試合を残している。そして、ハートと魂を持って戦い続けなければならない。

レスター・シティは、勇気と決心を通して何を成し遂げられるか、それを世界に教えているスモールクラブなんだ。

26名の選手。26の違った頭脳がある。しかし、心は1つだ。

ほんの数年前、選手の多くは下部リーグでプレーしていた。ジェイミー・ヴァーディに至っては工場で働いていた。

エンゴロ・カンテはフランスの3部リーグにいた。マフレズもその4部リーグに所属していたのだ」

「今、我々はタイトルのために戦っている。街で会うレスターのファンは、彼らが夢を見ていると私に話してくる。

しかし、私は彼らに言うんだよ。

『OK、君たちは我々の夢を見ている。しかし、我々はそれを考えないよ。ただ一生懸命に働くさ』とね。

シーズンの終わりに何が起ころうとも、我々の話は世界中のサッカーファンにとって重要なものになると思うんだ。

若い選手たちに希望を与える。『君は十分ではない』と言われている全ての若い選手たちにね。

彼らは言うことが出来る。『どのように自分はトップレベルに登り詰めたか?』ということをね。

ヴァーディがそれをやれるならば――そして、エンゴロ・カンテがそれをやれるならば。おそらく、私もそうすることが出来るだろう。

夢に辿り着くまでに、何を必要とするのか?

ビッグネームか? いいや。

大きな契約か? いいや。

必要なのは、広い心や率直な気持ち、そして満タンのエネルギーを保ち、そして自由に走ることだ。

まあ、なんとも言えないが、おそらくシーズン終了後に2枚のピザでパーティをするということを、彼らは知っているね」

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引用終わり。

いい話でしょ?

ただ、ピザの話、これは私の記憶と違う。ラニエリがピザの約束してから三試合か四試合、無失点試合をするまでかかっていたと思う。これ、いまメディアでは、改変された話がどこでも流布している。

ほか、Qolyにはこんな記事と動画があった。

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トルコの『TRT World』が素敵な試みを行っていた。地元レスターファンたちがラニエリを語る映像を、ラニエリ本人に見せるという企画だ。

「いいことを言ってくれてることを願うよ!」と映像を見る前は“怯えていた”64歳の指揮官だったが…。



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これもいい動画。町の人のインタビューもいいし、それを見る監督の表情もいい。しかし、ラニエリ監督はほんと穏やかないい顔してるよなあ。こんなふうに年をとりたいものだ。

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